3D

3D

3Dグラフィックスとは、2Dのように描画者が想定する仮想ではなく、物体の座標、カメラの位置やレンズのサイズなどをすべて計算して画像を作成する技術です。

3Dグラフィックスを大まかに分けると2つ。
1、面の頂点を仮想空間の座標に設定し、サーフェス面で構成していくポリゴングラフィックス。
2、面構成を数値や計算式で表すソリッドで構成するCADグラフィックスがあります。

この2つの3D作成する技術を、当スタジオで作成した作品で紹介します。

ポリゴン(Polygon)

ポリゴンとは、3点以上の座標をつないだ面を使ってサーフェス面を作り、それらを多数使う事で立体物を表現する技術です。
面だけで存在できるので、穴が開いていても、中身がなくても表現できる技術です。
ゲーム、映画、アニメなどで使われている3DCGはポリゴンで作られています。

当スタジオでは、過去は様々な会社に併せて様々なツールを使っておりましたが、現在はblenderがメインのモデリングツールとなっています。

ローポリゴンモデル(ゲーム用モデル)
ゲーム機がスムーズに動くように負荷を減らす為にポリゴン数を減らしてモデリングします。

ハイポリゴンモデル(ムービー用)
映像用モデル、処理速度は関係なくレンダリング結果を良くする為のモデル
ローポリゴンと比べると面の形状を正確にするために細かいポリゴンで作りあげます。

アニメーション(animation)

ポリゴンはCADと違い、CGアニメーションを作るための道具が用意されています。
モデルデータに骨を入れて動きを付けたり、カメラを動かして映像を作ります。

骨を使って動きの設定を入れ、キャラクターに動きを付けます。

デジタル漫画(Digital-Manga)

ポリゴンをデジタル漫画へ応用させることが可能です。
デジタル漫画とは、PC上で漫画専用ツールを使って漫画を描きます。
人によっては、紙の描き心地などやタッチもあるので、紙で描いてスキャナーで取り込み、トーンやベタなどをデジタルでやる人もいます。

デジタルでの作画となったので、ポリゴンモデルを漫画内に表示させて精密な描画と様々なアングルを一瞬で描くことができるようになりました。

*漫画「スーパーカブ 7巻」より バイクのモデリングは当スタジオが担当

CAD

CADは様々な製図を必要とする分野(機械用・建築用・建築設備用・土木用等)の設計支援の為に作られたツールです。
近年、ジャンルによってバラバラだったCADツールは統合され、PCのハイスペック化により3DCADが一般のPCで扱えるようになりました。

製品を作り上げる為の設計を行うツールなので、計算で表せない面などは存在できず、ポリゴンに比べて自由度はありません。

CADの特徴としては、設計図(製図)がある事です。
物を作るためのデータなので、その設計図を見れば同じものを他人が作ることができます。
これが、ポリゴンとの大きな差です。

(ポリゴンも同じものを作ることができますが、1000単位、10000単位の頂点座標を入力しなくては、同じ形を作ることはできません。)

紙媒体の製図を作る際には、わからない部分が発生しないように数値を書き込まなければなりませんが、デジタルの場合は自分で計測できるので非常に便利です。

プロダクト デザイン(Product design)

当スタジオでは製品のデザイン、試作を受けております。
デジタルで行う試作は、アナログで行っていた試作制作と比べると、デザインの修正が容易で飛躍的に時間短縮や制作費用の削減が可能です。

アナログ

1、デザインを決める

2、金型製作(7~30日)

3、金型による試作品作成
(デザイン変更の場合は2に戻る)

4、最終金型まで金型の調整
(微調整もアナログな為に、出来る出来ないの検討なども必要)

5、製品完成

デジタル

1、デザインを決める

2、モデリング
(1~7日、デザインの変更は1~2日)

3、試作品の3Dプリント出力
(大きさによるが、1~2日、デザイン変更の場合は2に戻る)

4、金型制作と調整
(数値がはっきりしているので金型の制作も早い)

5、製品完成

製品を作る上で、金型が一番費用がかかります。 何度も金型を修正することは予算的に厳しくなります。
デジタルの場合、試作品の決定までの費用が安く、短期間で何度も修正が可能です。

錠前を作る会社からの依頼例

旧型の錠前のデザインを変更したいとの依頼

1、受け側の止め具部分をストレートにしたい。
受け側の大きくしてデザインも変えたい。
2、差し側に装飾をしたい。

最初にストレートにして、プリンターにて出力
形状と修正を行った一部のサイズ変更部分をクライアントに確認してもらいます。

装飾の案を何通りか作成し、クライアントに送って選んでもらいます。

製品化
装飾デザイン、受け側のデザインも決まり、金型製作後に製品化されます。

このように3Dプリンターの登場により、製造業界においては大変革が起きました。
さらに、プリンターの進化はいまだ止まらず、さまざまな業界、様々な素材、さまざまな作り方の進化が現在も続いています。